研究課題
基盤研究(A)
市場原理を重視したアングロサクソン型や政府の役割が大きな北欧型の政治経済レジームと比べ、日本や大陸ヨーロッパの「日独型レジーム」は、職域団体や企業集団など多様な中間ネットワークや家族に依拠するところが大きかった。今日、市場原理主義の弊害が明らかになりつつあり、他方において、政府の役割をただ拡大していくことも困難な状況にある。ここでは、日独型レジームの新しい可能性についても議論が起こりつつある。この可能性を見定めることが、この研究の第一の目標である。この可能性を左右するのは、いうまでもなく、政治的決定の行方である。日独型レジームの制度的特質がいかなる政治統合のあり方をうみだし、またその政治統合のあり方がレジームの改革にいかなる制約を生み出しているか。この点の検討がこの研究の第二の目標である。具体的には、これまでの比較政治経済学研究におけるレジーム理論、比較資本主義論、などをふまえた理論枠組み整理、現地調査を含めた日独型レジームについての比較調査、レジーム選択と評価にかかわる市民意識調査、各国の研究者とのプロジェクト研究を連関させ、総合的に研究をすすめる。
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