研究課題/領域番号 |
18203023
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
斎藤 修 一橋大学, 経済研究所, 教授 (40051867)
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研究分担者 |
安田 聖 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70115955)
佐藤 正広 一橋大学, 経済研究所, 教授 (80178772)
北村 行伸 一橋大学, 経済研究所, 教授 (70313442)
黒崎 卓 一橋大学, 経済研究所, 教授 (90293159)
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キーワード | 経済史 / 経済統計学 / 農業経済学 |
研究概要 |
平成20年度は、農家経済調査のデータベース形成作業、さらに分析のためのパネルデータ化を進め、そして形成されたパネルデータを利用した分析を行った。その作業内容は、次の通りである。 データベースおよびパネルデータの形成については、(1)農家経済調査個別原票のマイクロフィルム撮影を、9県(青森・岩手・宮城・山形・栃木・千葉・石川・福井・岐阜)行った。(2)平成19年度までに撮影したマイクロフィルムからのデジタル画像化および焼付の作業については、7県(群馬・埼玉・神奈川・三重・滋賀・奈良・和歌山)完了した。(3)個別農家世帯のデータ入力、および校正が完了したデータについて、パネルデータ化の作業を順次すすめた。その結果、これまでに完成した茨城県、大阪府に加え、今年度は2県(山梨・徳島)新たに完了した。また、平成19年度までにデータ入力が完了した府県についても、順次校正作業をすすめた。 パネルデータの利用については、その分析をサポートするため、(4)平成20年9月に「農家経済調査の資料論的検討」について研究会を開催した。そこでは、本科研参加者を中心として、明治から昭和初期にかけての農家経済調査のデータの特質、利用上の注意点、また、比較史的な視点にもとづいた報告と議論が行われた。この研究会での報告をもとに、(5)『農家経済調査の資料論研究』(統計資料シリーズNo.63)を刊行した。そして、(6)農家世帯における労働と消費について、パネルデータを利用した最初の分析を発表した(『経済研究』第60巻第2号)。 これらの作業と並行して、各研究者は農業経済、開発経済、計量経済学、経済史、統計資料論、データベース理論の立場から研究を進め、精力的に論文を発表した。
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