本年度は4年間の研究期間の中でももっとも重要な、第3回家族についての全国調査(第3回全国家族調査、NFRJ08)を実施した。この調査は、1999年に行われた第1回調査(NFRJ98)、2003年に行われた第2回調査(NFRJ03)に引き続き、5年間隔で行われた調査であり、基本的にはほぼ同様な調査項目を用いた反復横断調査(repeated cross sectional data)である。 今回は、調査票をより有効に使うために、若年票、壮年票、高年票の3種類に調査票を類別した。 サンプリングについては2008年11月〜12月に、全国から層化多段無作為抽出法によって480地点を抽出、28歳から72歳までの男女9400人を対象者として選定した。抽出にあたっては住民某本台帳を使用したが、今回の調査では全自治体から閲覧の許可を得ることができた。 この対象者に対して2009年1月〜2月に、訪問留め置き法によって実査を実施、5241票の回収標本を得た(回収率55.8%)。男女別の内訳は男性2472票、女性2769票で、回収率は男性が低い。 最終年度は、このデータの整備を進めながら本格的な分析に着手する予定である。
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