研究課題
今年度は、総論的な研究を3グループで、各論的な研究を2グループで実施した。総論のグループでは、ケアマネジメントとソーシャルワーク機能の類似点と相違点を具体的に明示することを目的に研究を行った。具体的には、日本と韓国でのコミュニティ・ソーシャルワーカーの職務分析が行われ、日韓での職務の相違や、日本国内でのソーシャルワーカーとケアマネジャーの職務の現状と役割意識についての相違が明らかになった。具体的には、両国ともに、ソーシャルワーカーは地域社会でのネットワーキングや資源開発の機能が弱いことが明らかになった。これらの職務を強化するための方策について検討した。もう1グループでは、利用者の主体性の構造について質的研究を行った。結果として、ソーシャルワーカーが利用者の主体的適応力を高めるためには、5つのポイントがあることを示した。各論の研究では、精神保健福祉領域でのソーシャルワークについては、ストレングスに焦点をあてることで、ソーシャルワーク・ケアマネジメントの特徴を、フディリティ尺度を用いて、明らかにした。児童領域では、児童虐待についてケアマネジメントをもとに事例分析し、ケアマネジメント援用の可能性を検証した。同時に、行政の児童虐待対応ネットワーク連絡会議とケアマネジメントの関係について整理した。
すべて 2007
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)
日本在宅ケア学会誌 Vol.10、No.2
ページ: 3-9
保健の科学 Vol.49.No7
ページ: 454-458
総合ケア Vol.17,No.11
ページ: 19-25