研究課題/領域番号 |
18203031
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
白澤 政和 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (20094477)
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研究分担者 |
岩間 伸之 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 准教授 (00285298)
岡田 進一 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 准教授 (20291601)
清水 由香 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 助教 (90336793)
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キーワード | ケアマネジメント / ソーシャルワーク / 地域のネットワーキング / 研修 / ストレングス / 利用者の主体性 / コンピテンシー |
研究概要 |
ケアマネジメントとの関連で、ソーシャルワークの特性を明らかにし、その実践方法を提示することが目的であるが、結論として、地域に焦点を当て、地域ニーズの解決に向けて、計画的に支援することであり、今回はそれを実施えきるための具体的な方法を提示することができた。 具体的には、(1) コミュニティソーシャルワーカーを対象にした質的研究から、「地域に知ってもらうこと」と「地域を知ること」での地域住民との関係づくりを土台にして、アセスメント、支援計画の作成、支援計画の実施、評価を含めたモニタリングを行っていることを抽出し、計画的な変化(planed change)がポイントであることを示した。これは、韓国のコミュニティセンター職員の活動分析や中国でのひとり暮らし高齢者の見守り活動の分析においても実証することができた。さらに、このような活動をソーシャルワーカーが実施していくためのマニュアルの作成も可能になった。同時に、そうした活動の不十分さが、困難事例を生み出している一因であり、そうした活動にどの程度の時間を費やしているかも明らかにした。(2) これらの活動を遂行していくために、専門職に対して研修を実施していく必要性があるが、その内容分析を行い、具体的な研修内容の提案を導き出している。(3) 結果として、専門職のコンピテンシーを高めるために指標化し、自己評価票の作成を試みている。(4) 具体的な方法として、利用者側が主体的に活動するために、ソーシャルワーカーの対応方法について、指標化の試みを行っている。それを利用者のストレングスということに着目し、精神病院の退院支援に焦点を当てて、具体的な展開を行っている。
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