研究課題/領域番号 |
18203032
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
野口 定久 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (30208318)
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研究分担者 |
杉岡 直人 北星学園大学, 社会福祉学部, 教授 (10113573)
大橋 謙策 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (40060470)
井岡 勉 同志社大学, 社会学部, 教授 (80066240)
武川 正吾 東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (40197281)
牧里 毎治 関西学院大学, 社会学部, 教授 (40113344)
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キーワード | 国際研究者交流 / 日本:中国:韓国:台湾 / 地域福祉 / 社会福祉 / 社会政策 / 東アジア福祉レジーム / ソーシャルワーク / データベース |
研究概要 |
本研究の目的は、東アジア域内(日本・中国・韓国・台湾)の地域コミュニティを基盤とした地域福祉計画及び介護システム、さらにはそれらの推進をリードする社会福祉専門職(とくにコミュニティソーシャルワーカー)の人材養成の方法論を確認しあいながら、それぞれの社会福祉制度・政策の発展と持続可能な福祉社会の発展にむけて有効な比較研究法を開発しようとするものである。 この研究課題を追究するために、平成18年度は大きく2つに研究組織を編成した。G1とG2である。G1は、主として日本・中国・韓国・台湾の社会問題や多様な文化性、市民社会に焦点をあて、東アジア福祉社会モデルの枠組み形成に取り掛かった。G2は当面の共通研究課題として、各国の社会福祉専門職の養成、職域、役割機能について比較していくことにした。G1の研究成果の1つは、北京人民大学において開催された第2回社会保障国際フォーラム(9月9日・10日)で研究発表を行い、続いて中国老齢協会との共同研究の場を設定し、日中の地域における高齢者支援システム開発に関する研究交流を行った。また、北京及び上海の社区にて高齢者の在宅介護支援に関する基礎的調査を行った。2つは、韓国済州大学に日韓の共同研究者が集い、「グローバル化の中での地方分権」、「市民社会におけるNPOの役割と社会貢献」等について議論を交わし、総合社会福祉館の実地研究も行った。3つは、南京大学において日中韓社会政策・社会福祉国際シンポジウムを開催し、約50名の研究者による主題報告、5分科会での研究発表がなされ、東アジア福祉レジーム論等の到達水準が確認され、日中韓社会政策・社会福祉研究者のネットワークを形成した。G2では、1つに台湾東呉大学での日台における社会保障・社会福祉の現状について意見交換を行い、台北県及び市の高齢者ケアマネジメントシステム、民間組織の在宅福祉サービス提供等実地研究を行った。2つに上海の社区において社会工作人(ソーシャルワ-カー)の実践活動を調査した。また、本研究の基礎的作業として「日中韓台における社会保障・社会福祉の制度比較研究」の枠組みとその課題整理を開始した。
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