研究概要 |
本研究の目的は、東アジア域内の地域コミュニティを基盤とした地域福祉計画及び介護システム、さらにはそれらの推進をリードする社会福祉専門職(とくにコミュニティソーシャルワーカー)の人材養成の方法論を確認しあいながら、持続可能な福祉社会の発展にむけて有効な比較研究法を開発しようとするものである。平成20年度においてもG1(日本・中国・韓国・台湾の社会問題や多様な文化性、市民社会に焦点をあてた東アジア福祉社会モデルの枠組み形成)とG2(各国の社会福祉専門職の養成、職域、役割機能)の研究組織で研究を遂行した。に取り掛かった。その成果の一つは、日本・中国・韓国・台湾の社会保障・社会福祉関連用語の比較研究を通じて、第1に東アジア域内を中心とした社会保障・社会福祉の国際協力の方法を示した。第2に東アジア福祉社会創出への新たな枠組み(親密圏・公共圏・セーフティネット)の考え方を提示した。第3に日中韓台における社会保障・社会福祉関連用語比較研究から見えてきたことの成果とその波及効果について提言した。(第4回社会保障・社会福祉国際学術会議,2008年9月12日・13日) G2「東アジアにおける社会福祉専門職人材養成」研究では、すでに大橋・宮城・原田らのグループが、「地域を基盤にしたソーシャルワークに関する実態調査」に関する研究報告を第56回日本社会福祉学会において行っている。地域を基盤とした東アジア型ソーシャルワークの理論枠組み及びその実践応用性について一定の成果を示している。
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