研究分担者 |
西澤 由隆 同志社大学, 法学部, 教授 (40218152)
山田 真裕 関西学院大学, 法学部, 教授 (40260468)
谷口 尚子 帝京大学, 文学部, 専任講師 (50307203)
安野 智子 中央大学, 文学部, 准教授 (60314895)
スティール ジル 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 講師 (90376400)
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研究概要 |
本年度の研究の中心的ターゲットは,CSES3の調査項目バッテリを取得することであり,参議院選後の面接調査を実施した。これは前年度のアジアン,バロメータ調査で対象とした回答者に再度,面接を行うパネル調査であった。このことを効率よく比較可能な形で実施し,さらに政治参加の基本的な枠組みである投票行動におけるマクロな制度変数との規定関係を検討可能とする。項目的には,民主主義への満足感,政治参加することの効力感,投票選好に関わる質問群(政党支持,政党感情温度計,本人および主要政党のイデオロギー的位置認知,投票行動),政治知識度,団体,組織参加などである。 今回はさらにCSES3のテーマである「意味ある政治的選択」に沿った質問項目を加えた。すなわち,各国の政治制度や政党,政治集団が,有権者にとって実質的な選択肢のセットを提供しえているか,その選択の幅はイデオロギーなど政治的志向各次元の分散の幅や社会集団の多様な意見の幅から考慮して十分であるか,有権者は選択を通じて効力感を獲得できているか,また過去と未来の選択に対しての業績評価,将来期待に十分応えているか,選択肢の対象である政党,またそれを支える制度に対する信頼は確保されているか,を焦点とした。なお,日本固有の調査項目を付加して調査を実施した。 調査は平成18年度実施の第一波調査対象者に加え,新規サンプルをサンプリングして補い,計2500サンプルで参議院選直後の2007年7月31日〜8月16目に実施した(調査は主要国政選挙後ほどない時期に実施することがルールである)。回収数は1373,回収率は54.9%であった。現在このデータの解析を実施中である。
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