研究分担者 |
江原 武一 立命館大学, 大学教育開発・支援センター, 教授 (00012568)
山野井 敦徳 くらしき作陽大学, 音楽学部, 教授 (80019067)
山本 眞一 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (10220469)
北垣 郁雄 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (20016679)
山崎 博敏 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10127730)
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研究概要 |
本年度は4年間の研究計画の中の2年目にあたるが,所期の目的に従って各種研究を推進した。本研究テーマに関連したアカデミック・プロフェッション(大学教授職)に関する分担研究を分担者各自推進すると同時に,共同研究を推進した。共同研究の実績は以下の5点に整理できる。 第1は,大学教授職に関する各種先行研究を理論的に研究するため,理論研究班を中心に研究を推進するとともに,主題と関連した国内外の文献・資料を収集した。並行して全国の研究分担者全員が参集(出席不可の場合はレポート提出),理論研究会を2007年12月13日に開催した。 第2は,世界18カ国が参加しての大学教授職国際比較調査のうち,日本調査を6,200名の大学教員を対象に実施し,1,408名からの有効回答を得た。1992年カーネギー調査の日本調査と比較した結果,以下の10点が判明した。(1)女性教員比率と博士号取得率が増加した。(2)常勤身分教員が減少した。(4)所属高等教育機関数が増加した。(5)研究時間数が減少し,同時に研究に関心のある教員が減少した。(6)学生の質が低下したと思う教員比率が上昇した。(7)大学院の授業を担当している教員比率が増加した。(8)支援研究費が増加し,併せて出版論文や出版著書数も増加した。(9)研究活動に比して教育活動が評価される傾向がやや強まった。特に,教育活動に対する学生による評価が顕著になった。(10)教育・研究環境が改善されているとする評価が高まった。 第3に,大学教授職国際会議を本プロジェクト(日本プロジェクト)が中心になって,2008年1月27-29日に広島ガーデンパレスにおいて開催し,外国から16カ国20名,国内から80名超が出席し,種々の問題に関する集中的な研究を行い,成果を上げた。 第4に,世界各国の大学教授職に関する訪問調査を米国,独国で実施した。 第5に,共同研究成果を日本高等教育学会,日本教育社会学会,IDE,ユネスコ,大学改革国際セミナー等で発表した。
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