研究課題/領域番号 |
18203038
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
有本 章 広島大学, 高等教育研究開発センター, 名誉教授 (00030437)
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研究分担者 |
大膳 司 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60188464)
黄 福涛 広島大学, 高等教育研究開発センター, 教授 (60335693)
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キーワード | アカデミック・プロフェッション / 知の再構築 / 国際比較研究 / 世界と日本のシステム / 21世紀型専門職像構築 / 有識者調査 |
研究概要 |
4年目の本年度(最終年度)はアカデミック・プロフェッション(academic profession : AP)に関する個人研究を進めると同時に、共同研究を深め、以下の6点の実績をあげることができた。 第1は、APに関する各種先行研究を理論的に研究するため、主題と関連した国内外の文献・資料を収集し、理論研究班を中心に研究を推進するとともに、全国の研究分担者全員(出席できない場合は、レポート提出)が参集して理論研究会を2009年6月に開催した。 第2に、世界18力国がCAP(Changing Academic Profession)プロジェクトに取組みAPを対象とした共通調査を実施し、日本主催で2009年に続き2010年1月に国際会議を開催した。 第3に、2007年に世界18ヶ国で実施したCAP調査に基づいた大学教員の意識や行動の変化を著書『変貌する世界の大学教授職(仮題)』にまとめるための打合せを上記の研究会開催日に合わせて実施した。 第4に、日本における有識者の大学教授職に対する期待や課題を明らかにするため、医者、弁護士、国家・地方行政官僚、企業上位管理者等に対するアンケート調査を実施し、分析した。その結果、主に以下の3点が明らかになった。(1)大学教員に対する有識者からの評価はやや低下しでいるが、それでも社会的威信評価のスコアが依然としてかなり高いこと。(2)有識者の意見は、大学教員が大学と自分達の現状を直視し、問題点や課題を整理して、今後の改革に資するために貴重であること。(3)有識者は、大学や大学教員を肯定する場合も、否定する場合にも、その固有の立場によってかなりの差異が存在すること。 第5に、米国高等教育学会、欧州高等教育学会、欧州学士院、日本高等教育学会、日本教育社会学会、等の学協会で研究成果を発表した。 第6に、世界各国のAPに関する訪問調査を米国、カナダ、オセアニア、中国、イタリアで実施した。
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