本研究は、期間を4ヵ年とし、その期間内に日本全国のみならず世界の博物館・美術館で行われている先駆的博物館教育・普及(広報活動を含む)事業事例を網羅的に収集し、その事業内容を分類し、分析を行う。その結果にもとづいて、わが国特有の古美術・伝統文化への理解を深めるための独創的かつ先駆的な博物館教育理論を構築することを目的とする。さらに、博物館が来館者および広く一般の人々に何を発信していくべきなのか、という社会的な課題に対し、博物館が発行する普及(広報)印刷物やワークショップ等さまざまなツールの組み合わせの分析を通し、実践的な博物館教育・普及活動のあり方を提示する。
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