研究課題/領域番号 |
18204015
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小山 勝二 京都大学, 大学院理学研究科, 教授 (10092206)
|
研究分担者 |
鶴 剛 京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (10243007)
松本 浩典 京都大学, 大学院理学研究科, 助手 (90311365)
|
キーワード | X線 / 銀河中心 / 超新星 / 宇宙線 / CCD |
研究概要 |
銀河中心活動のエネルギー源の解明として以下を行った。 1 銀河中心の高温プラズマの起源解明 銀河中心の高温プラズマは申請者が発見した最も顕著な高エネルギー構造である。X線強度、温度の大局的空間分布と、大局構造に潜む詳細構造を調べた。 2 中性元素蛍光X線の検出と起源解明 銀河中心の特異な構造-6.4-keV line放射-は申請者が「あすか」で発見し、「チャンドラ」で確立した新X線天体である。その起源として分子雲の鉄が外部からのX線で電離し、蛍光する(X線反射星雲)とする説を出し広く支持されている。光X線の微細構造や鉄以外の元素の蛍光X線を検出し、X線反射星雲であることを確立した。 3 中性元素蛍光線から励起源を解明 中性鉄蛍光X線(6.4-keV line)放射の源(銀河中心)とX線反射星雲の間には行路差があるので、銀河中心の過去の活動性とその存在方向(X線反射面の方向)を示す鏡影像である。新しいX線反射星雲の探査と空間構造決定を続行している。 4 検出器の軌道性能検証実験、地上実証試験 解析に用いる衛星搭載X線CCD(XIS)の軌道上性能を追跡した。あらたにSpaced Raw Charge Injectionという電荷注入方法を開発した。
|