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2007 年度 実績報告書

宇宙第一世代の星の観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18204018
研究機関独立行政法人宇宙航空研究開発機構

研究代表者

松本 敏雄  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 名誉教授 (60022696)

研究分担者 松浦 周二  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (10321572)
和田 武彦  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部, 助教 (50312202)
川田 光伸  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50280558)
杉山 直  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70222057)
キーワード宇宙論 / 赤外線天文学 / ロケット実験
研究概要

平成18年度の経費によって製作したクライオスタットおよび望遠鏡を一体として組み立て観測装置として完成させた。望遠鏡の低温下での結像性能が良好であることを確認するとともに、振動試験を宇宙研において実施しロケット打ち上げ環境に耐えられることを確かめた。その後CIBERをカリフォルニア工科大学に輸送し、エレクトロニクスとともに最終的な試験を行った。平成20年2月にはNASAのワロップス基地においてテレメータ、姿勢制御系との噛み合わせを行うとともに、環境試験を行い、ロケット打ち上げに問題がないことを確認した。これにより、平成20年6〜7月期にCIBER実験を行うことが可能となった。
前年度に引き続きIRTSのデータ解析を進め、大角度の揺らぎの解析をおこなった。その結果、数度のスケールでの有意な角度揺らぎの存在が確認され、星・銀河等の前景の放射成分では説明できないことがわかった。これは観測された未知の一様放射成分が銀河系外起源であることを示しているものである。
平成18年2月に打ち上げられて我が国初の赤外線天文衛星{あかり}に搭載されている赤外線カメラによって観測された黄道の極方向の撮像データの解析を行った。季節変化から黄道光のモデルを作成し、それにより黄道光成分を差し引いた結果、近赤外線領域に空の明るさにIRTSと矛盾しない一定の等方成分が残ることが確認された。また、約2度に及ぶ天域について空の揺らぎをしらべ、IRTSとほぼ同様な大きな揺らぎを見いだした。これらの結果は全く独立な実験からIRTSの観測と同じ結果を得たものであり、銀河形外起源の放射成分が確実に存在することが確認されたといえる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Infrared camera Deep Survey in the Performance-Verification Phase2007

    • 著者名/発表者名
      T.Wada, et. al.
    • 雑誌名

      Publication of Astronomical Society of Japan 59

      ページ: S515-S528

    • 査読あり
  • [雑誌論文] AKARI Far-lnfrared Source Counts in the Lockman Hole2007

    • 著者名/発表者名
      S.Matsuura, et. al.
    • 雑誌名

      Publication of Astronomical Society of Japan 59

      ページ: S503-S514

    • 査読あり
  • [学会発表] 宇宙赤外線背景放射の広視野2次元揺らぎ解析2007

    • 著者名/発表者名
      津村耕司
    • 学会等名
      日本天文学会
    • 発表場所
      岐阜大学
    • 年月日
      2007-09-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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