研究分担者 |
福島 正己 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (30241227)
櫻井 信之 東京大学, 宇宙線研究所, 研究拠点形成特任教員 (20420234)
林田 直明 東京大学, 宇宙線研究所, 助教 (50114616)
福田 茂樹 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (80132687)
古川 和朗 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 准教授 (00190132)
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研究概要 |
平成19年度には高エネルギー加速器研究機構において,高エネルギー宇宙線検出器である大気蛍光望遠鏡を絶対較正するための小型電子加速器の製作とビーム試験を行った。研究分担者の他に宇宙線研究所の研究員の芝田達伸と博士課程2年の池田大輔がこの研究に協力している。 2007年6月に完成した加速高周波装置の試験運転を行い,要求する最大40MWの出力高周波(2.5μs幅パルス)を確認した。2007年10月には最終仕様である-100kV電子銃単体の動作試験を行った。加速ユニットの組立は2008年1月に終了し,これにより,RFと電源関連(高周波用110MW大電力パルスモジュレータ,40MWmaxクライストロン,RF+電子銃用昇圧トランス,電子銃用高圧,電磁石用電源),20kW冷却系,真空系(真空マニホールド,ターボポンプ,イオンポンプ),導波管,ビームモニター系(ビーム電流モニター,ファラデーカップ,スクリーンビーム位置モニタ0)を備えた,電子線形加速器一式の装置(-100kV電子銃,集束コイル,2m加速管,90度偏向磁石(40MeVで06テスラ),コリメータ用スリット)が完成した。 翌月から加速ビームの試験運転を開始した。加速ビーム試験ではまずピームパルス幅を10nsの短パルスで設定した。ビーム電流は4箇所に設置したビーム電流モニターと最下流に設置したファラデーカップで測定し,要求する出力を確認した。またスクリーンモニターを用いてビーム像を確認し,ビーム位置の調整を行った。ビームエネルギーはビーム偏向電磁石の磁場によって決定され39.4MeVの出カエネルギーを確認した。その後,所定の1μsのパルス幅でも出力を確認している。
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