研究課題/領域番号 |
18204022
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
丹羽 公雄 名古屋大学, 大学院理学研究科, 教授 (60113445)
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研究分担者 |
中野 敏行 名古屋大学, 大学院理学研究科, 助手 (50345849)
森島 邦博 名古屋大学, 大学院理学研究科, 研究員 (30377915)
朴 ビョン渡 名古屋大学, 大学院理学研究科, 研究員 (70377951)
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キーワード | ニュートリノ / 原子核乾板 / 素粒子物理学 / 宇宙線ラジオグラフィ / 加速器 / 重イオン治療 |
研究概要 |
富士写真フイルム社と名古屋大学との共同研究で開発に成功した通称「OPERAフィルム』は、200ミクロンの厚さのTACフィルムの両面に48ミクロンの厚さで原子核乳剤を塗布した構造を持ち、平面性が極めて高く、貫通する粒子の飛跡の飛来方向を2-3ミリラジアン、位置分解能1ミクロンで捕らえる事が可能である。このフィルムに記録される飛跡を読み取る専用の装置を開発した。連続移動で対物レンズを高速に上下動して高速TVカメラ(毎秒3000フレーム、512*512ピクセル)で断層映像を取り込む構造で、リアルタイムに直線状飛跡を認識するFPGAを使った並列プロセッサーを開発した。2006年3月に第1号機が完成し、9月に第2号機が完成した。読み出す速さは毎時40cm^2である。第3号機が2007年5月に完成予定である。 ニュートリノ振動の研究(OPERA)、重イオンと原子核との衝突反応の研究、ニュートリノによるチャーム粒子の生成反応の研究などのほかに、最近は宇宙から飛来する数GeVのγ線をOPERAフィルムで捕らえるガンマ線望遠鏡、更に、宇宙線のμ粒子を使った火山の構造の研究、鉄筋コンクリートの鉄骨の検査(非破壊検査)にまで用途が拡大している。
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