研究課題/領域番号 |
18204050
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
高橋 栄一 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40144779)
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研究分担者 |
西原 遊 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 特任助教 (10397036)
佐藤 桂 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 21世紀COE研究員 (80422533)
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キーワード | 原始地球 / 惑星 / マントル / コア / 高圧実験 |
研究概要 |
高橋は大学院生の中島と共同して、地球形成過程における未分化コンドライト物質の化学分化過程を高温高圧実験に基づいて研究し、これまで未解明であったFe-C系の相平衡と融点の圧力依存性をSpring-8放射光でのX線その場観察実験により世界で始めて明らかにした(Nakajimaほか2009)。さらに、地球の内核の主要構成物質である候補としてFe3CおよびFe7C3状態方程式をマルチアンビルおよび単結晶ダイヤモンドアンビルを用いて世界で始めて明らかにした。これらの結果は複数の論文として出版準備中である。 関根と高橋は共同して衝撃圧縮実験を行い(Sekine 他 2008)、静的な高温高圧条件での金属メルトとシリケイトメルトの軽元素分配と衝撃圧縮時の元素分配の違いを解明した。岩石中に分散した金属メルトは衝撃圧縮時の短時間でも急速に粒成長する条件があることが明らかになり地球型惑星成長のごく初期にパラサイト隕石に代表される金属鉄に濃集した物質が大小の衝撃融解でできたことが示された(Takahashiほか2009AGU講演)。粒成長の起きる条件についてさらに検討中である。
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