研究課題/領域番号 |
18205023
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
井上 克也 広島大学, 大学院・理学研究, 教授 (40265731)
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研究分担者 |
菊地 耕一 首都大学東京, 理工学研究科, 教授 (40177796)
岸根 順一郎 九州工業大学, 工学部, 准教授 (80290906)
秋光 純 青山学院大学, 理工学部, 教授 (80013522)
山口 兆 大阪大学, 極限量子科学研究センター, 特任教授 (80029537)
美藤 正樹 九州工業大学, 工学部, 准教授 (60315108)
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キーワード | キラル磁性体 / キラル磁気構造 / キラルスピンソリトン / キラル螺旋磁気構造 / 電気磁気効果 / 高調波磁化率 / 三次非線形磁化率 / DM相互作用 |
研究概要 |
井上:新規キラル磁性体3種を新たに合成した。うち一つのキラル磁性体の磁気構造を中性子線回折、下の美藤らの研究による高調波磁化率の検討により明らかにした。 秋光:無機系透明chiral磁性体CuB_2O_4および新しいキラル無機磁性体Cr1/3NbS2等のの大型単結晶の作成に成功し、磁化の特異な磁場・温度依存性を観測した。この磁化の振る舞いは、岸根らのchiralソリトン格子モデルによって統一的に理解され、chiral磁性体特有の磁化過程を明らかにすることができた。 菊地:グリーンニードルの単結晶を加圧することにより、螺旋軸の一つが消失することが判明した。このことは加圧によってchiralityを制御できることを意味し、この過程を詳細に調べた。 美藤:各キラル磁性体について交流磁化率における高調波成分の精密測定および解析を集中的に進めた結果、chiral磁気構造に特徴的な空間反転対称性の破れを直接検出し、磁気構造の詳細を明らかにした。 山口、川上:グリーンニードル[Cr(CN)_6][Mn{(S)-pnH}(H_2O)]H_2OおよびイエローニードルK_<0.4>[Cr(CN)_6][Mn(S)-pn](S)-pnH_<0.6>、CuB_2O_4を対象として(a)結晶電場の分布、(b)磁気異方性エネルギー、(c)交換相互作用、(d)ジャロシンスキー・守谷ベクトルの計算を行った。 岸根:chiral磁性特有の磁場・温度誘起ソリトン格子形成が磁化過程に及ぼす影響を明らかにした。さらに、ソリトン格子のダイナミクス、特異なスピン波物性を、実験研究との密接な連携を保ちながら調べた。
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