研究概要 |
電気エネルギー変換デバイスは, エネルギー貯蔵や可搬電源として, 将来にわたって必要不可欠なデバイスであり, 我が国のエネルギー問題の解決のための根幹を成す研究課題である. その中でも化学電池は貯蔵性に優れた化学エネルギーを高品位な電気エネルギーに変換可能なデバイスとして利用されている. エネルギー変換反応では, 電極界面においてイオンが電子を受け取り還元され, 電極中に拡散する電荷交換の過程が含まれる. この過程が律速となり, デバイス全体の特性を制限しており, 次世代エネルギー変換デバイス実現へのブレークスルーは界面反応の高速化にある. 本課題申請は, 実現に向けた基礎研究を推進したものである. 電極と電解質界面に新たな電極構造と反応解析手法を導入し, 反応に関わる因子を探し出し, それに基づいた次世代デバイスの提案を目指している. 以下に, 主な検討事項をまとめる. (1)エピタキシャルヘテロ接合を利用した固液ならびに固固界面反応機構の検討 (2)高速界面反応を実現する新規固体電解質材料の探索
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