研究課題/領域番号 |
18206043
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
間瀬 憲一 新潟大学, 自然科学系, 教授 (90313501)
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研究分担者 |
岡田 啓 新潟大学, 超域研究機構, 准教授 (50324463)
塩田 茂雄 千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70334167)
大和田 泰伯 新潟大学, 災害復興科学センター, 助教 (30452080)
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キーワード | アドホックネットワーク / 車々間通信 / 位置情報利用型ルーティング / IPアドレス自動割当プロトコル / 高信頼性MACプロトコル / シミュレーション技術 / 誤り訂正技術 / テストベッド構築 |
研究概要 |
本研究の目的は、アドホックネットワークの有望な利用分野として車々間通信を取り上げ、空間・周波数を高度利用する車々間マルチホップアドホック通信の理論と基盤技術を確立することにある。本年度の研究成果は以下の通りである。 1.位置情報とディジタル道路地図を用いるルーティングプロトコル 位置情報を用いたルーティングプロトコルにおいて、昨年度行った解析結果を基に指向型フラッディング方式と次ホップ中継方式のハイブリッド方式を提案し、スループット特性向上を確認した。また、位置情報利用型ルーティングプロトコルで問題となるネットワークの連結性について解析し、臨界密度の存在を確認した。 2.IPアドレス自動割当プロトコル ノードが他のノードと重複しないIPアドレスを自律分散的に獲得し、利用する方法を開発した。 3.チャネル割当プロトコル 複数無線インタフェースのノードに自律分散的にチャネル使用率を基にチャネル割当を行うアルゴリズムを開発し、これによりスループット向上を図ることができるのを確認した。 4.効率的なMACプロトコルの開発・ネットワークトポロジを考慮した高信頼性MACプロトコル 昨年度考案した非コンテンション型の高信頼性マルチホップMACプロトコルに、交差点のような複数の車群が入り混じる状況でも動作するような改良を加えた。 5.複数経路を利用した時空間符号化 昨年度検討した複数経路を利用した誤り訂正符号化方式において、より信頼性を高めるために再送制御およびハイブリッド再送制御を導入することで、スループットを向上させることができた。
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