研究課題/領域番号 |
18206054
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
池淵 周一 京都大学, 防災研究所, 教授 (20026181)
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研究分担者 |
田中 賢治 京都大学, 防災研究所, 助教授 (30283625)
田村 正行 京都大学, 工学研究科, 教授 (90109900)
渡辺 紹裕 京都大学, 総合地球環境学研究所・研究部, 教授 (50175105)
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50221148)
中川 博視 石川県立大学, 生物資源環境学部, 助教授 (90207738)
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キーワード | 農事暦 / 灌漑 / NDVI / 分光放射 / 作付け作物 / 水収支 / 水利用 / 作物生理 |
研究概要 |
独自に提案しているNDVI時系列解析による作物分類・農事暦作成手法は、対象が全球で空間分解能1度、時間分解能1ヶ月である。より詳細なデータセット作成を目的として、中央アジア・アラル海流域、ブルガリア・トラキア平原、北タイメーワン流域および周辺域、トルコ・カイセリ地方、黒海沿岸域、ギリシア・テッサリア地方で農地情報取得調査を実施した。調査項目は作付け作物・生育期間・灌概実施の有無である。 可搬型分光放射計(Field Spec)を用い、定期的に小麦の分光計測および葉内成分分析を行い、各生育段階における分光情報の特徴について検討した。さらに、中央アジア・アラル海流域において、畑地・自然植生・砂地・塩害地の分光反射率データを取得した。 2000年から2004年の5年間分のTERRA/MODISデータを用いて、東南アジア(主にメコンデルタ)の稲作地帯を抽出するとともに田植え期と出穂期の推定を行った。また農地調査を行った様々な地点において、作物分類・農事暦作成手法が高分解能NDVIでも適用可能であり、特に水資源管理の観点から重要となる灌漑を実施しているか否かの判断に有効なツールとなることを確認した。 トルコおよび中国における灌漑農業地域の作目・作付面積・水利用に関する情報の収集を進めるとともに、代表的な大規模灌漑事業地区を対象として水文モデルを適用し、水収支実態の解明を行った。 コムギの播種日および成熟日と標高との関係を解析し、各地点の標高からコムギの播種日と成熟日を推定する式を導いた。また、気温、日長、全天日射量、土壌水分含量をインプットとして、コムギの全乾物重、葉面積指数および収量をシミュレートする生長モデルを開発し、トルコ共和国アダナ県各郡のコムギ収量を推定した。
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