研究分担者 |
田村 正行 京都大学, 工学研究科, 教授 (90109900)
渡邉 紹裕 総合地球環境学研究所, 研究部, 教授 (50175105)
沖 大幹 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50221148)
中川 博視 石川県立大学, 生物資源環境学部, 准教授 (90207738)
牧 雅康 京都大学, 工学研究科, 助教 (50375391)
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研究概要 |
独自に提案しているNDVI時系列解析による作物分類・農事暦作成手法は、対象が全球で空間分解能1度、時間分解能1ヶ月である。より詳細なデータセット作成を目的として、中央アジア・アラル海流域、イタリア・ポー川流域、北タイメーワン流域および周辺域、ラオス・メコン河流域で農地情報取得調査を実施した。調査項目は作付け作物・生育期間・灌漑実施の有無である。可搬型分光放射計(Field Spec)を用い、ダイズの播種から出穂までのLAIと分光特性の関係を調べるために、京大圃場での観測を定期的に行った。群落レベルの放射伝達モデルを用いて、播種から出穂までのLAIの変化パターンと分光特性の関係を定量的に評価し、分光特性からLAIの時系列変化パターンを抽出する方法を考案した。2000年から2004年の5年間分のTERRA/MODISデータを用いて、東南アジア(主にメコンデルタ)および中国淮河流域の稲作地帯を抽出するとともに田植え期と出穂期の推定を行った。JRA-25長期再解析プロジェクトによるデータセットを気象強制力とした陸面オフライン計算を実施し,1979-2004年の25年に及ぶ陸面水文諸量のデータを新たに作成した。Global Soil Moisture Data Bankにアーカイブされている現地観測値と推定値の,季節変化と年々変動の時系列変化の相関係数を算出し、算出した土壌水分量の精度評価を実施した.アメリカ・イリノイ州や旧ソ連西部では季節変化・年々変動の変化ともによい相関を示している.一方,中国のGSMDB観測点がある地点では季節変化・年々変動の変化ともにあまりよい相関が得られなかった.なお,GSWP2の入力値としての降水量は季節変化・年々変動の変化の相関ともに,GSMDBの観測点では相関が高く,土壌水分量の相関が低い地点は年降水量の少ない地点とほぼ一致している.
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