研究分担者 |
森田 綽之 日本大学, 理工学部, 教授 (90409053)
尾崎 晴男 東洋大学, 工学部, 教授 (30204184)
浜岡 秀勝 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (70262269)
大口 敬 首都大学東京, 都市環境学部, 教授 (90281245)
中村 英樹 名古屋大学, 工学系研究科, 助教授 (10212101)
田中 伸治 東京大学, 生産技術研究所, 講師 (50355913)
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研究概要 |
以下の通り,ほぼ予定通りに研究は遂行できている。 (1)階層的ネットワーク解析 杉並区,港北区,日本橋,足立区,およびアメリカ西海岸のBerkeleyを題材にして,階層的ネットワーク構造の実態解析を行った。また,都市内街路網を構成する3階層のネットワークについて,ネットワーク密度,LOSと旅行時間,旅行距離の関係を明らかにした。現在は,この階層ネットワークについて,ネットワーク密度,LOSと交差点の方向別交通量に関する解析を継続中である。 (2)設計需要の定義と定量化 従来のピーク時間(30番目時間)の時間交通需要のみを対象した設計交通量の考え方を,年間8,760時間を対象とした考え方に改善する方法を提案した。具体的には,(1)日交通需要の推計,(2)曜日別の交通需要方向率の推計,(3)方向別,時間別の需要係数の設定,(4)年間を通した需要変動の推計という手順である。 (3)道路設計手法の構築 高規格道路の設計手法については,都市内高速道路における幅員,大型車混入率,降雨等による交通流への影響解析,都市間高速道路については,道路線形の交通流への影響分析を行い,設計手法構築の基礎的な知見を得た。次年度では,高規格道路については,引き続き多車線区間の道路線形と交通流の関係を解析するとともに,2車線区間における追越区間の付け方等に関する解析を行う。さらに,一般街路の規制,路上駐車,出入り交通などの影響を考慮した設計手法を完成させる。 (4)シンポジウム開催 昨年10月に,「道路計画と設計のあり方」〜いまこそ問われる道路の機能と性能と題したシンポジウムを開催し,幅広い分野からの参加者を得,本研究の中間成果を広く発信した。
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