研究課題/領域番号 |
18206057
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森澤 眞輔 京都大学, 工学研究科, 教授 (50026340)
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研究分担者 |
米田 稔 京都大学, 工学研究科, 教授 (40182852)
中山 亜紀 京都大学, 工学研究科, 助教 (10335200)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2009
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キーワード | 放射線等価係数 / 健康リスク / ベンゼン / 放射線 / 白血病 / DDT / 肝臓癌 |
研究概要 |
放射線等価係数を用いた新しいリスク評価法をベンゼン誘発白血病に適用した結果、1ppmの大気中ベンゼンに対して3.5×10-4-8.5×10-4、1μg/m3の大気中ベンゼンに対して1.2×10-7-2.8×10-7の白血病リスク推定値を得た。これらの推定値は表6に示した疫学情報に基づく報告値と比べて約30分の1から約20分の1程度の過小評価となった。白血病の標的臓器である骨髄の正常細胞を用いることでリスク推定値が改善されたと言え、エンドポイント毎に適切な細胞を用いるなど用量-反応評価の条件を整えることで、より正確な健康リスク評価が実現できると予想される。 本研究の成果により使用細胞等の実験条件を発症機構に即したものへと近づけることで、より正確なリスク評価が実現できる可能性が示された。今後実験条件に更に改良を加えることで、信頼性を保った予見的な新しいリスク評価法の実現が期待できる。
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