研究課題
本研究の目的は、世界史における伝統都市の社会=空間構造を総合的に明らかにするための第一歩として、アジアおよび西欧における伝統都市イデアの史的展開過程を空間論的に認識・把握しながら、都市史・都市論の方法を一段と拡大・精緻化し、あわせて現代都市の再生・創造にむけての歴史的な諸課題や論点を抽出することにある。研究は期間内に3つの共通テーマ(1.伝統都市イデアの生成とその諸類型、2.伝統都市イデアの具現化における空間と社会、3.近現代移行期における伝統都市イデアの変容)をA.日本・B.西欧(フランス・アメリカ)・C.アジア(中国・ベトナム)の3つの地域において明らかにし、その比較空間論的把握を総合的に追究することにあった。当初の計画では、平成19年11月14日〜19日にベトナムのフエへの都市調査を予定していたが、前日の平成19年11月13日に当該地が洪水に襲われたために急遽、調査を中止した。その後、平成19年12月に調査を行ったが、予定していた期間ではなかったため、メンバー全員のスケジュールの都合がつかず、やむなく予定調査人員を大幅に縮小せざるを得なくなったが、その分調査期間を増やし(平成19年12月18日〜29日)調査を行った。しかしその期間、予想しなかった天候不良により調査時間の不足が生じ、予定の50%程のデータしか得ることができなかったので、予算を次年度に一部繰り越して平成20年7月5日〜10日に再調査を実施した。
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月刊 積算資料2007年8月号 1142号
ページ: 22-27
別冊 都市史研究 江戸とロンドン
ページ: 81-90, 241-242