研究課題/領域番号 |
18206092
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
平島 剛 九州大学, 大学院・工学研究院, 教授 (00175556)
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研究分担者 |
笹木 圭子 九州大学, 大学院・工学研究院, 准教授 (30311525)
野中 壮泰 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (60271102)
古山 隆 九州大学, 大学院・工学研究院, 助教 (90284546)
林 信行 九州大学, 佐賀大学農学部, 教授 (50173018)
福嶋 正巳 北海道大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40344113)
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キーワード | アジア / バイオコール / MAP / 中空セラミックス / 水熱処理 |
研究概要 |
バイオコールコプロダクションシステムの開発の観点から、バイオマスおよびピートの資源量調査を行った。インドネシアにおけるアブラヤシの作付面積は2015年までは増加し、その後横ばいになると予測されているが、その増加分はカリマンタン島での伸びが最も大きく貢献する。ジャトロファは有毒であり非食用であることから現在はそれほど栽培に力が入れられていない。ピートは165,000-270,000km^2の面積を専有しており、その炭素資源量は46Gtにも上る。オートクレープを用いた水熱処理によりアブラヤシの廃棄物である空房(Empty Fruit Bunch,EFB)およびピートの燃料化試験を行ったところ、7000kcal/kg以上の発熱量を有する固体産物が得られた。また、竹の水熱処理では非均一系触媒を用いることで、高カロリー燃料化と共に水素の生成と二酸化炭素の固定が可能であった。水熱処理の際に得られる改質液中には、還元能を持つフェノール誘導体が多数同定され、特に有害なCr(VI)をCr(III)に還元し水酸化物として沈殿除去する環境浄化剤としての利用が期待される。また、エチレングリコールやHMFも認められPETの原料や有用な工業原料となりうる。下水汚泥中にはリンおよびアンモニアがリン酸アンモニウムマグネシウム(MAP)として結晶化しており、人類に必須の肥料資源となる可能性がある。この回収法を検討したところ、湿式の選別機により効果的に選別が可能であった。固体燃料を燃焼させると灰分由来の高強度中空セラミックスが生成するが、中には見かけ比重0.8以上の有用な粒子も存在する。この粒子は、乾式、湿式選別機の組み合わせにより、回収プロセスの構築が可能と考えられる。
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