研究課題/領域番号 |
18206094
|
研究機関 | 核融合科学研究所 |
研究代表者 |
居田 克巳 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 教授 (00184599)
|
研究分担者 |
吉沼 幹朗 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (20323058)
稲垣 滋 九州大学, 応用力学研究所・プラズマ材料力学部門, 助教授 (60300729)
坂本 隆一 核融合科学研究所, 助手 (10290917)
成嶋 吉朗 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (40332184)
田村 直樹 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助手 (80390631)
|
キーワード | 荷電交換分光 / イオン温度 / ペレット入射 / 動的輸送解析 / 非局所輸送 |
研究概要 |
18年度の研究経費で分光器を購入し、高速荷電交換分光システムを設計製作した。この高速荷電交換分光システムに、従来の高空間分解荷電交換分光システムの光ファイバーをテスト的につなぎこみ、空間1点あたりファイバー1本の光学系で、イオン温度の測定を行った。目的としている周波数(50・500Hz)を得るには、空間1点あたりの光量がどの程度必要かを調べ、光ファイバーの設計に必要なデーターを取得した。 オーミック電流を持たないヘリカルシステムにおいて、磁気シアを変化させるには、電流駆動が必要であるが、電流駆動としては、負イオン源を持つ高エネルギー中性粒子ビームが最も有効な手段である。中性粒子ビームを使って磁気シアの制御ができることが実験的に確かめた。3次元平衡コード(VMEC)による平衡計算を行ない、MSEで計測した磁場のピッチ角度から、回転変角度分布を得た。また、安定性解析コードTERPSICHOREを使ってプラズマの安定性を調べる研究も行なった。 ダイナミック輸送解析は、プラズマに摂動を与えて、温度の時間変化から輸送を調べるものである。プラズマに摂動を与える手法としては、連続入射水素ペレットと不純物トレーサー内包ペレット(Tracer Encapsulated Solid PELlet : TESPEL)があり、それぞれをプラズマに入射してプラズマの温度に対する応答を調べた。ペレットの入射に伴いコールドパルスが発生し温度が下がるが、温度が回復していく過程において温度勾配と熱流束の時間変化から、熱流束の温度依存性に分岐がある事がわかった。
|