研究課題/領域番号 |
18206095
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
代谷 誠治 京都大学, 原子炉実験所, 教授 (80027474)
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研究分担者 |
三澤 毅 京都大学, 原子炉実験所, 准教授 (70219616)
卞 哲浩 京都大学, 原子炉実験所, 助教 (50362413)
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キーワード | 次世代型軽水炉 / 原子炉物理 / 加速器駆動未臨界炉 / 実験技術 / 計算法 / 国際共同研究 / 日仏セミナー / 研究協力協定 |
研究概要 |
本研究は、平成15~18年度基盤研究(A)「大学連合とフランス原子力庁による次世代型軽水炉の物理に関する共同研究」(課題番号15206113)に替わって平成18年度から開始したものであり、基本的には、1)共鳴干渉を含む自己遮蔽計算法の開発及び検討、2)燃焼及びドップラー反応度計算におけるリム効果及び径方向温度分布を考慮した計算法の開発と検討、3)燃料格子の感度係数計算法の開発及び検討並びに誤差伝播の検討、4)マイナーアクチニドのリサイクル及び超ウラン元素の炉物理の確立、5)格子計算時の漏洩評価モデルの開発及び検討並びに検証、6)加速器駆動未臨界炉を含む次世代炉の開発研究に必要な炉物理実験技術の高度化、をテーマとした日本の大学連合とフランス原子力庁(CEA)の共同研究である。平成21年度は、京都大学原子炉実験所における加速器駆動未臨界炉実験の実施計画に合わせ、上記6)の課題に重点を置いて共同研究を進めることとした。昨年度より高エネルギー陽子加速器の性能を約一桁向上させることに成功した平成22年3月には、トリウム燃料体系を用いた加速器駆動未臨界炉実験を試みてデータを取得するとともに、京都大学原子炉実験所で日仏セミナーを発展させた炉物理実験国際シンポジウムを開催し、上記6)の課題に関連する研究成果を本共同研究に参画する研究者のみならず、日仏に加えて米国、韓国、スウェーデン、セルビアの研究者を交えて発表・討論を行うこととした。これにより、次世代型原子炉の開発に向けた炉物理研究を推進する上で不可欠な炉物理実験技術のさらなる高度化に向けて貴重な情報を関連研究者が共有することとなった。なお、この国際シンポジウムには国内から学生を含む若手が多数参加して積極的に討論に加わったことから、今後の炉物理研究の進展が期待できる。
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