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2007 年度 実績報告書

膜蛋白質複合体コネクソンの結晶構造解析によるギャップ結合の動作機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18207006
研究機関大阪大学

研究代表者

月原 冨武  大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00032277)

研究分担者 山下 栄樹  大阪大学, 蛋白質研究所, 助教 (00294132)
田中 秀明  大阪大学, 蛋白質研究所, 助教 (40346169)
キーワードX線結晶構造解析 / 膜蛋白質 / ギャップ結合
研究概要

生物の構造を上位の階層から辿っていくと、個体、器官、組織、細胞、細胞内小器官、超分子、蛋白質・核酸、小分子の階層構造がある。上位の階層の働きは直ぐ下の階層のものの相互作用によって規定される。細胞が集まって出来ている組織の働きは細胞間の相互作用によって制御される。細胞間相互作用に関わる部分で、比較的小さな分子を細胞間で通過させる所をギャップ結合という。このギャップ結合を形成しているのは、コネキシンと呼ばれる膜蛋白質が6量体を形成しているコネクソンである。コネキシンの1アミノ酸置換遺伝子の中に難聴がある。このことは、このギャップ結合が小分子を通過させる単なるパイプではなく、特異な動作機構によって小分子が通過させていることを強く示唆している。本研究はコネクソンの構造をX線結晶構造解析によって決定して、細胞間の小分子輸送の仕組みを明らかにして、細胞間相互作用の理解を深めることを目的にしている。
SPring-8の生体超分子構造解析ビームラインBL44XUでNative結晶の3.5Å分解能、SeMet置換体結晶の4.5Å分解能Ta6Br14誘導体の7Å分解能の回折強度データを波長0.9ÅのX線で収集した。またNative結晶について波長1.7AのX線を用いて6Å分解能の回折データを収集した。重原子同型置換法で初期位相を決定し、非結晶学的6回軸による平均によって電子密度の精密化をお濃かった。異常散乱効果を利用した差のフーリエ合成によって、電子密度図上のCys残基とMet残基の同定を行ってアミノ酸の同定を行っているところである。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Crystal structure of the Gap Junction Channel2007

    • 著者名/発表者名
      Maeda, S.
    • 学会等名
      特定領域研究「生体超分子の構造形成と機能制御の原子機構」第4回公開シンポジウム
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)
    • 年月日
      20071218-19
  • [学会発表] Crystal structure of the Gap Junction Channel2007

    • 著者名/発表者名
      Maeda, S.
    • 学会等名
      特定領域研究「生体超分子の構造形成と機能制御の原子機構」第3回ワークショップ
    • 発表場所
      ホテルニューアカオ(静岡県熱海市)
    • 年月日
      20070711-13

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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