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2007 年度 実績報告書

Gサイクルが介在する物質輸送系シグナリング・マップの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18207008
研究機関東京大学

研究代表者

堅田 利明  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 教授 (10088859)

研究分担者 紺谷 圏二  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 准教授 (30302615)
福山 征光  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (20422389)
梶保 博昭  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (70401221)
小林 哲夫  東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助教 (80433994)
キーワードシグナル伝達 / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノムプロジェクト / G蛋白質 / Gサイクル
研究概要

本研究では,これまでの申請者らによる三量体G蛋白質に関わる研究経験と実績を踏まえて,主に低分子量G蛋白質のGサイクルが重要な役割を果たす物質輸送系(エンドサイトーシスによる小胞輸送とトランスポーターのベクトル輸送系)及び発生過程での栄養物質の取込みに依存したシグナリング経路の変動をモデルとして,統合的なシグナリング・マップの構築を目指した。特に前年度において,リソソーム系や繊毛輸送系に新規の低分子量G蛋白質Ar18/GieやAr113が介在する可能性を見出したので,それらのGサイクルについても同様に検討を加え,以下の知見を得た。1.線虫個体内のマクロファージ様細胞(Coelomocyte)の観察から,Ar18はリソソームに局在し,欠失変異体では後期エンドソームとリソソームが小型化する形態異常を認め,Ar18が後期エンドソームからリソソームの形成に必須の役割を果たすことが明らかにされた。2.Ar113は,N末端側のArfドメインに加えて,SH3領域が結合するPro-rich配列を有したが,線虫Ar113欠失変異体は,線虫の運動能に障害をもつ表現型を示し,Ar113Bが細胞運動において役割を果たすことが推定された。3.Rab45は,C末端側のRab-GTPaseドメインに加えて,N末端側からEF handとcoiled-coil領域をもつ分子量約80Kのユニークな構造の新奇G蛋白質である。Rab45はそのcoiled-coil領域を介して多量化する特性をもち,培養細胞に過剰発現すると,中心体付近で巨大な小胞に局在化してエキソサイトーシスに介在するRabのメンバーをその小胞に集積させる作用を有した。4.線虫Di-Rasの欠失変異体は,運動神経機能(神経終末からのアセチルコリン放出)が低下する表現型を示し,Di-Rasが神経細胞の機能維持に関与することが推定された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Rab45/RASEF containing EF-hand domain and a coiled-coil motif as a self-associating GTPase2007

    • 著者名/発表者名
      Shintani M, et. al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 357

      ページ: 661-667

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cafl regulates translocation of ribonucleotide reductase by releasin nucleolasmic Sdl-Suc22 assembl2007

    • 著者名/発表者名
      Takahashi S, et. al.
    • 雑誌名

      Nucleic Acid Research 35

      ページ: 1187-1197

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Mechanism of mRNA deadenylation:evidence for amolecular interplay between translation temmination factor eRF3 and mRNA deadenlases2007

    • 著者名/発表者名
      Funakoshi Y, et. al.
    • 雑誌名

      Genes Dev 23

      ページ: 3135-3148

    • 査読あり
  • [学会発表] Functional analysis of the Arf-like small GTPase Arl8 in lysosomes.2007

    • 著者名/発表者名
      Kontani K, et. al.
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会・第80回日本生
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2007-12-13
  • [備考]

    • URL

      http://www.f.u-tokyo.ac.jp/~seiri

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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