研究概要 |
1.根粒着生制御遺伝子Nts1を含むBACクローン(129,251bp)の解析を進めて、15の完全な遺伝子と4つの偽遺伝子を同定した。対応するミヤコグサの領域(91,764bp)には10の完全な遺伝子と2つの偽遺伝子を見出した。それらのうち11遺伝子の順序と向きが保存されていた。 2.Nodファクター受容体遺伝子GmNFR1をコードする2つの遺伝子座(GmNFR1a、GmNFR1b)を含むBACクローンから各々13、16の完全な遺伝子、2、3の偽遺伝子を同定した。それらのうち、16の遺伝子の順序と向きが保存されていた。さらに対応するミヤコグサの領域でも12の遺伝子の向きと順序が保存されていたが一部遺伝子の転移が認められた。 3.開花期関連QTLであるFT1は、約300kbの領域に絞り込まれた。この領域を含む5つのBACクローンによるコンティグの塩基配列から、絞られた範囲に約60の遺伝子が存在することがわかった。 4.開花期関連QTLであるFT2は、残余ヘテロ接合体の後代984個体から得られた組換え個体の後代検定により、存在領域が約100kbに絞りこまれた。 5.タンパク質含量QTLであるPRO1については、近傍に位置づけられる11のAFLPマーカーを見出した。 6.伸育性制御遺伝子Dt1領域については、約80kbのBACクローンの中に21の遺伝子が同定され、ミヤコグサの第1、第5染色体の一部とマイクロシンテニーが見出された。 7.7Sグロブリン欠失性遺伝子Scg-1は連鎖群Iの中央に位置づけられた。この領域には2つのβサブユニット遺伝子、2つのαサブユニット遺伝子、ひとつの偽αサブユニット遺伝子が存在することがわかった。
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