研究概要 |
carbonyl cyanide m-chlorophenylhydrazone(CCCP)をタバコ培養細胞BY-2の培義液に添加し,ミトコンドリアの膜電位を消失させた.1□MのCCCPを添加した場合,ミトコンドリアの膜電位は消失し,2日以内にBY-2細胞は死滅した. 次にミトコンドリア内膜の融合における膜電位要求性を検証した.ミトコンドリアマトリックスに局在させたKaedeタンパク質を持つ形質転換タバコ細胞を用いて,細胞の一部分のミトコンドリアマトリックスの蛍光を緑から赤に変換させた.CCCP添加時には,マトリックスの融合は認められず,ミトコンドリア内膜の融合には,膜電位が必要な事がわかった. 一方,Kaedeと同様に蛍光波長を変換可能なDendra2をTOM7によりミトコンドリア外膜に局在させた形質転換BY-2を用いて同様の実験をおこなったところ,ミトコンドリア外膜の融合には膜電位が必要ないことが明らかとなった.
|