研究課題/領域番号 |
18208006
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
多田内 修 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (10150509)
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研究分担者 |
諏訪 正明 北海道大学, 農学部, 教授 (40091467)
林 正美 埼玉大学, 教育学部, 教授 (10114216)
大林 延夫 愛媛大学, 農学部, 教授 (20253320)
岡島 周治 東京農業大学, 農学部, 教授 (60194346)
広渡 俊哉 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (20208896)
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キーワード | データベース / 昆虫タイプ標本 / アジア / 有用昆虫 / 農林害虫 |
研究概要 |
本研究では、すでに膨大に蓄積されつつある日本を含む東アジア、太平洋地域産の昆虫種情報の体系化とネットワーク化を推進し、アジアでの昆虫類の種情報センターAIIC (Asian Insect Infornmation Center)の基礎を確立させることを目的としている。具体的には、全国の大学・国立研究機関・地方自然史系博物館等に所蔵されている、アジア産昆虫類タイプ標本のデータベース化を行う。これにより、アジアで最も重要な昆虫情報資源の体系化を行う。次に、これまで個々の研究者が蓄積してきたアジア産昆虫類に関する種情報を集積、体系化してネットワークを介して国外を含む一般研究者に広く公開し、アジアにおける昆虫種情報インフラの充実をはかることがねらいである。 18年度の実績は、下記の通りである。 1.アジア産タイプ(基準)標本データペースの構築 九大、北大、国立科学博物館、農業環境技術研究所、愛媛大、大阪府大、東京農業大等日本の主要な昆虫類タイプ標本所蔵機関がタイプ標本データペースの構築継続または構築を開始した。 主としてタイプ標本を扱い、実体顕微鏡、生物顕微鏡、走査電子顕微鏡等からの画像をとりこみ、書式に従って文字情報とともにファイル化し、画像処理した上で文字情報とリンクさせる。19年度中には一部データをインターネット上に公開する。 2.アジア産農林害虫、有用昆虫類のデータベース化と分類学的研究 研究代表者・各分担者は、タイプ標本以外にも、アジア産昆虫類の種情報データベースを構築し、一部公開済みのものもある(HANABACHI, TOBIKOBACHI他)。代表者・各分担者はそれぞれの専門とする分類群のデータベースの構築を開始した。熱帯アジア産ハナバチ類データベース、熱帯アジア産シロチョウ科データベース、シロアリデータベース、ゾウムシデータベース、ヨコバイデータベース、熱帯産アリ類データベースなど。19年度中には一部データをインターネット上に公開する。
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