研究課題
基盤研究(A)
ストリゴラクトン(SL)は、植物の二次代謝産物であり、根から根圏に分泌されて根寄生雑草種子の発芽刺激物質として、同時に、アーバスキュラー菌根菌(AM菌)の菌糸分岐誘導物質として機能する。すなわち、SLは共生・寄生の両方の宿主認識に関与している重要な根圏情報物質である。本研究の最終的な目標であるSLの生産・分泌調節による寄生・共生の制御を可能とするためには、植物界におけるSLの多様性、分布、生合成、代謝、分泌機構およびそれらに影響する要因と相互作用の全体像を明らかにする必要がある。そこで本研究では、SLの(1) 単離・構造決定、(2) 構造活性相関の解明、(3) 宿主植物の生育条件がSL生産・分泌に及ぼす影響の解明、(4) 生合成経路・分泌機構の解明を行う。
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