研究課題
基盤研究(A)
プリオン病の有効な治療法はなく、その確立が希求されている。プリオン感染における神経変性機序の解析は病変形成機序の理解につながり、ひいてはプリオン病の予防・治療法の開発に重要な知見を提供する。本研究では、プリオン病の予防・治療法、および診断法の開発に貢献するために、プリオン病における神経変性機序の解析を目的とする。プリオン病の臨床期中期~病末期では神経変性の初期過程から末期過程までが混在しているため、神経変性を引き起こす変化と、神経変性後の代償性変化を区別することが難しい。そこで、プリオン感染の初期過程を解析の標的として、病変形成・神経変性に伴い変動する宿主因子を網羅的解析により特定する。そのような宿主因子の神経変性への関与を細胞レベル、組織レベルおよび動物レベルで検証する。これらの解析、検証を通じて、PrPSc の存在だけでは説明できない神経変性機構を、組織レベルおよび細胞レベルで明らかにする。
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J. Virol. (in press)
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