研究課題
電位センサータンパクの動作機構と生理機構について解析を行い以下の結果を得た。電位依存性プロトンチャネルVSOPはダイマーと、して機能し、ダイマー形成にはC末端側のコイルドコイル領域を必要とすること、モノマーとしてもプロトンチャネル機能を有することを明らかにした。現在C末端側のタンパクを合成し、ストイキオメトリーや2次構造の光学的解析などを行っている。VSOPノックアウトマウスを作成し、8代までのバッククロスによりバックグランドをB6に揃えたマウスを確立した。これらのマウスにおいて、好中球細胞における活性酸素産生レベルが有意に低下していることから、プロトンチャネルがNADPHオキシダーゼ活性に重要であることが明らかになった(投稿中)。現在、VSOPとNADPHオキシダーゼとの直接結合を明らかにする実験を行っている。電位依存性ホスファターゼの生理機能を明らかにするため、ゼブラフィッシュ由来VSPタンパクについて酵素活性の膜電位範囲を定量したところ、ゲート電流が全体の5%以下の移動しか伴わない低い膜電位でも、酵素活性泰変化することを見いだした。現在、この計測系を応用して、哺乳類VSPについても酵素活性の電位依存性を計測する実験系を立ち上げっつある。生体での役割を明らかにするため、ツメガエルVSPとゼブラフィッシュVSPに対する抗体を作成することを試みた。
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