研究課題
がん細胞に表面吸着/内部侵入する磁性ビーズを開発して診断・治療への応用の可能性を検証する本研究の最終年度にあたり、細胞内に取り込まれる能力を持つウイルスカプシドたんぱく質の表面を多彩に改質して、その効果を調べた。SV40カプシドタンパク質VP1の自己組織化により形成されるナノカプセル中にフェライトを内包する技術を開発し、ナノカプセル表面を多様に改変して、機能を付与することに成功じた。これら機能を表面に付与し、磁性を内包した高機能性ナノカプセルをMRI造影剤や磁気ヤンシングプローブとしての有用性を検討した。その結果、細胞指向性や選択的なシグナルの磁気検出が可能であることが示唆されたので、今後より詳細な解析を行い、実用化への可能性を明らかにする。フェライト表面にクエン酸を付与した単粒子クエン酸フェライトのMRI造影剤としての有用性を検討した。特に、SPIOやUSPIOの性質を持つ微小なサイズの単粒子クエン酸フェライトがリンパ管やリンパ節を選択的に撮像できるMRI造影剤として有効であるか否かを検討した。その結果、リンパ節への特異性は示さないものの、若干の滞留性はあることが明らかとなったので、さらなる改良・改善によって従来にないT1強調整」が必要であることがわかった。の造影剤を開発できる可能性があることがわかった。
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