研究課題/領域番号 |
18209024
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
清原 裕 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (80161602)
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研究分担者 |
松村 潔 九州大学, 大学病院, 助手 (70285469)
有馬 久富 九州大学, 大学院医学研究院, 助手 (20437784)
大坪 俊夫 九州大学, 大学病院, 助手 (30423974)
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キーワード | 家庭血圧 / 高血圧 / 脳卒中 / 虚血性心疾患 / 一般市民 / コホート研究 / 久山町研究 |
研究概要 |
1.平成18年度は、福岡県久山町在住の一般住民を対象に、包括的な生活習慣病予防健診を実施した。 1)家庭血圧測定の同意が得られた者に対しては、上腕型家庭血圧計(オムロン社製)を貸与し、家庭血圧を測定した。家庭血圧は、朝(起床後1時間以内の排尿後かっ朝食前かっ服薬前)および夜(就寝前)に測定した。血圧は、座位で1-2分間の安静後に、左上肢において1分間以上の間隔をあけて3回連続で測定した。すべての血圧値は、記録用紙に記載していただいた。また、家庭血圧計を深夜2時に連夜駆動するよう設定し、深夜睡眠時の血圧も測定した。家庭血圧測定後、家庭血圧計を回収し、血圧および脈拍数のデータをコンピューターに取り込んだ。医師が、対象者に測定結果を説明し、高血圧者については病院受診の推奨・主治医への報告など適切な事後措置を実施した。 2)生活習慣病予防健診は、久山町C&Cセンターで実施した。健診では、既往歴・家族歴の聴取、喫煙・飲酒習慣・身体活動度の調査、食事調査、身体計測(身長、体重、腹囲/腰囲比、体組成計[タニタ社製]による脂肪量・内臓脂肪レベル・筋肉量の測定)、随時血圧測定、医師による診察、眼科検診(視力測定、眼圧測定、眼底検査)、検尿、血計、血液生化学検査、心電図検査、胸写、骨密度測定などを含む包括的な検査を実施した。これらに加え、動脈硬化の指標としてAugmentation Index(AI)を測定した。医師が、対象者にすべての結果を説明し、適切な事後措置を実施した。 2.久山町住民の予後調査を以下の方法で行った。 1)健診対象者から循環器疾患の罹患が疑われる者を抽出した。 2)久山町研究の追跡ネットワークを用いて、循環器疾患の罹患が疑われる者を抽出した。 3)循環器疾患の罹患が疑われる者については、往診し、病歴・診察所見・検査所見など臨床情報を収集した。 4)死亡例については、臨床情報を収集し、病理解剖の承諾を得るように努めた。 5)解剖承諾例については、九州大学大学院病理学教室で解剖し、死因および臓器病変を調査した。 6)定期的に研究スタッフの会議を開き、循環器疾患罹患および死因の最終診断を決定した。
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