脳血管攣縮におけるPAR-1の機能解析、および新規G蛋白共役受容体の検索

2008 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 18209045
• 研究種目: 基盤研究(A)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 脳神経外科学
• 研究機関: 九州大学
• 研究代表者: 佐々木 富男 九州大学, 大学院・医学研究院・脳神経外科, 教授 (10134561)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: くも膜下出血 / 脳血管攣縮 / トロンビン / PAR-1 / G蛋白質

研究概要

本研究の目的はクモ膜下出血後の脳血管攣縮の分子メカニズムを解明し、新たな分子標的治療を開発することにある。第一にトロンビン受容体であるProtease-Aotivated Receptor-1(PAR-1)が脳血管平滑筋に異常発現する分子メカニズムを解明し、その阻害剤の有効性を確認する。第2に脳血管雄縮物質が関与するG蛋白共役受容体(GPCR)-Rho/Rhokinaseシグナル伝達系を含め、脳血管攣縮に関与する特異的シグナル伝達系同定を行う。

研究成果

• [雑誌論文] Enhanced contractile response of the basilar artery to platelet-derived growth factor in subarachnoid hemorrhage. (2009)
  • 著者名/発表者名: Maeda Y, Hirano K, Hirano M, Kikkawa Y, Kameda K, Sasaki T, Kanaide H.
  • 雑誌名: Stroke 40 ページ: 591-6
• [雑誌論文] Basic and translational research on proteinase-activated receptors: the role of thrombin receptor in cerebral vasospasm in subarachnoid hemorrhage (2008)
  • 著者名/発表者名: Kai Y, Maeda Y, Sasaki T, Kanaide H, Hirano K.
  • 雑誌名: J Pharmacol Sci 108 ページ: 426-432
  • 査読あり
• [雑誌論文] Prevention of the hypercontractile response to thrombin by proteinase-activated receptor-1 antagonist in subarachnoid hemorrhage (2007)
  • 著者名/発表者名: Kai Y, Hirano K, Maeda Y, Nishimura J, Sasaki T, Kanaide H.
  • 雑誌名: Stroke 38 ページ: 3259-3265
  • 査読あり
• [雑誌論文] Up-regulation of proteinase-activated receptor 1 and increased contractile responses to thrombin after subarachnoid haemorrhage (2007)
  • 著者名/発表者名: Maeda Y, Hirano K, Kai Y, Hirano M, Suzuki SO, Sasaki T, Kanaide H.
  • 雑誌名: Br J Pharmacol 152 ページ: 1131-1139
  • 査読あり
• [学会発表] くも膜下出血モデルウサギ脳底動脈におけるGタンパク質共役型受容体脱感作機構の障害 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉川雄一郎
  • 学会等名: 第25回スパズムシンポジウム(Stroke2009)
  • 発表場所: 島根
  • 年月日: 20090300
• [学会発表] クモ膜下出血後の脳底動脈に認められるトロンビンに対する収縮反応の増強に及ぼすトロンビン阻害剤アルガトロバンの予防効果 (2009)
  • 著者名/発表者名: 亀田勝治, 他
  • 学会等名: 82回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2009-03-17
• [学会発表] ウサギ脳底動脈におけるEndothelin-1収縮へのGαqの関与の横討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 甲斐康稔
  • 学会等名: 第24回スパズムシンポジウム(Stroke2008)
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-03-20
• [学会発表] トロンビン受容体拮抗薬E5555の受容体特異性評価およびくも膜下出血後の脳底動脈収縮性充進に対する予防効果 (2007)
  • 著者名/発表者名: 甲斐康稔
  • 学会等名: 第23回スパズムシンポジウム(Stroke2007)
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2007-03-22