研究課題
線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)2遺伝子のconstitutive active formであるApert型変異を伴ったヒトFGFR2遺伝子(FGFR2S252WIIIc:以下IIIcと略す)、ならびに、この変異型ヒトFGFR2遺伝子の膜貫通領域および細胞内領域を欠く可溶型受容体(sFGFR2S252WIIIc;以下sIIIcと略す)をそれぞれ過剰発現するトランスジェニックマウス(Tgマウス)の作出を目的に実験を行った。CMVプロモーターを含むプラスミドベクターに各コンストラクトを組み込み、マイクロマニピュレーターを用いて受精卵へのインジェクションを行った。これにより各コンストラクトを含む2系列のファウンダーを作出し、さらにF1の作出を試みたところ、IIIcについては8ライン、sIIIcについては10ラインの作出されたことをPCR産物の解析結果から確認した。そこで、次にこれらを用いて、Tg IIIc(+/-)ならびにTg sIIIc(+/-)のF2をそれぞれ作出し、PCR法によりジェノタイピング行った上で、肉眼的観察ならびにμCTを用いた各動物の頭蓋冠、四肢、顎顔面部等における表現系の観察を行っている。さらに、各Tgマウスの頭蓋冠を用いて、コラゲナーゼ消化によって骨芽細胞様細胞を単離した後に継代培養を行い、各種骨芽細胞マーカーを用いた細胞レベルでの表現系解析を行うためのin vitro実験系の確立を行っている。
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