研究課題/領域番号 |
18209062
|
研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
中山 洋子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (60180444)
|
研究分担者 |
戸田 肇 北里大学, 看護学部, 教授 (80286369)
土居 洋子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (70217610)
永山 くに子 富山大学, 医学部, 教授 (70285443)
東 サトエ 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60149705)
小松 万喜子 愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (50170163)
|
キーワード | 看護実践能力 / 看護系大学卒の看護師 / 看護実践能力の発達過程 / 看護実践能力の測定用具 / 看護実践能力の評価方法 |
研究概要 |
本研究の目的は、看護実践能力を評価する方法、とくに看護実践能力を測定する用具(質問紙)を開発し、病院で働く看護系大学卒の看護師の実践能力を経時的に調査することを通して、その発達過程を明らかにすることにある。今年度は、看護実践能力に関する国内外の文献の収集・検討、および、本研究の研究協力者であるTanner博士(Oregon Health & Sciences University)の助言を得て、看護実践能力を構成する要素、看護におけるコンピテンシーについて検討した。とくに、収集した文献および「大学卒業時の到達目標」(平成16年3月)から「看護実践能力」を構成する要素を抽出して概念図を作成した。作成した概念図に基づき、看護臨床経験が3年から5年の看護系大学卒の臨床看護師15名にインタビューを行い、卒業してから必要になる実践能力の領域についての検討を行った。また、質問紙の開発の前提として、各看護系大学が「大学卒業時の到達目標」に基づいて、どのように授業(講義・演習・実習)を展開しているかについて看護系大学102校(平成15年4月までに開設)を対象に調査を行い、43校からの回答を得てその実態を分析した。 看護実践能力は、質問紙によっては測定できない側面があることから、質問紙の開発と並行して質的に看護実践能力の発達過程を把握する方法についての検討を行った。 以上をふまえ、現在、看護実践能力の発達過程に影響する要因についての検討を行い、フェースシート(基礎データ)を含めた調査全体の質問項目について作成中である。質問紙(案)作成後は、継続教育を担当している臨床看護師・研究者に質問紙の構成概念や内容妥当性の検討を依頼し、その結果を分析して、プレテストを実施する予定である。本研究の対象者については、各大学の卒業生を追うことを考えていたが、看護実践能力の発達過程に影響する要因を検討した結果、看護系大学卒の看護師が働いている病院を単位として選定していくことに変更し、準備を進めている。
|