研究課題/領域番号 |
18209062
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
中山 洋子 公立大学法人福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (60180444)
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研究分担者 |
戸田 肇 北里大学, 看護学部, 教授 (80286369)
土居 洋子 兵庫医療大学, 看護学部, 教授 (70217610)
永山 くに子 富山大学, 医学部, 教授 (70285443)
東 サトエ 宮崎大学, 医学部, 教授 (60149705)
小松 万喜子 愛知県立看護大学, 看護学部, 教授 (50170163)
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キーワード | 看護実践能力 / 看護系大学卒の看護師 / 看護実践能力の発達過程 / 看護実践能力の測定用具 / 看護実践能力の評価方法 |
研究概要 |
看護実践能力を評価する測定用具(質問紙)を開発するために、以下を実施した。 1)看護実践能力を定義し、構成要素を抽出して看護実践能力を測定する83項目からなる質問紙(案)を作成した。2)作成した質問紙(案)の内容妥当性の検討を34名の看護師に依頼した。また、調査対象となる看護師10名に面接を行い、看護実践との結びつきや表面妥当性の検討を行った。その結果、内容の一致率が80%以下であった11項目とその他17項目について検討を重ね、66項目の「看護実践能力自己評価尺度」を作成した。さらに、66項目の質問紙は、7名のエキスパートによる内容妥当性の検討を行った。3)フェースシートを含めた対象看護師に対する「看護実践能力自己評価尺度」と協力施設に対する「協力施設基本調査票」を作成し、既知グループ法に基づく構成概念妥当性の検討を行った。対象は、臨床経験2年以下と5年以上の看護師とし、8つの総合病院に、982部の質問紙を送付した。臨床経験2年目以下の看護師98名、5年目以上の看護師191名から回答かおり、回収率は約30%であった。分析の結果、2つのグループの間には有意な差が認められ、信頼性も確保された。不明瞭な2つの質問項目は削除し、最終的に64項目とした。4)併存妥当性を検討するために、諸外国で開発された3つの看護実践能力を測定する尺度(ETQ,NRS,6D)の翻訳と質問内容の検討を行った。5)最終版の「看護実践能力自己評価尺度」(64項目)を用いて看護系大学卒業の臨床経験1年目から5年目までの看護師を対象に本調査を実施した。対象病院は、卒業生が多く就職している病院で、調査協力の承諾が得られた54施設であった。質問紙は、基本項目に違いがあるため1年目用と2年〜5年目用の2種類を作成し、対象病院に送付した。
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