本研究は、看護実践能力を評価する方法、とくに看護実践能力を測定する用具(質問紙)を開発し、病院で働く看護系大学卒の看護師の看護実践能力を経時的に調査することを通して、その発達過程を明らかにすることにある。具体的な課題としては、以下の通りである (1) 「看護実践能力」についての概念化を図り、その構成要素を明らかにする (2) 看護実践能力を測定する用具(質問紙)を開発する (3) 看護系大学を卒業した看護師を対象に、臨床1年目、臨床2年目、臨床3年目、臨床4年目、臨床5年目の看護実践能力を開発した質問紙を用いて測定する (4) 臨床1年目の対象者のうち、研究協力の同意が得られた対象者に対しては、その後3年間を量的な方法と質的な方法によって追跡調査し、看護実践能力をどのように修得していっているかについて分析する
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