研究課題
北パタゴニア氷原:ヘネラルカレーラ湖とコクラン湖周辺に発達するファンデルタの地形・堆積物調査を継続し総括した。前者で3段、後者で4段の段丘面が確認され、二つの湖の湖水位は連動していないことが示唆された。エクスプロラドーレス氷河周辺の気象・水文観測点のデータおよびニャディス流量観測所の濁度計のデータを回収した。バケール川流域内の雨量計を撤収した。これまでに得られたデータを用いて、エクスプロラドーレス氷河流域の流出モデルを構築し、さらに大気大循環データの適用を試みた。北氷原の溢流氷河の空撮、グロッセ氷河およびエクスプロラドーレス氷河の垂直写真撮影、エクスプロラドーレス氷河での定点撮影を実施した.南パタゴニア氷原:ペリート・モレーノ氷河消耗域の表面測量、GPSによる短期流動観測、氷河末端付近の三角測量、写真測量(流動,カービング測量)、末端湖の水位観測を行った。また、氷河右岸の山腹で気温ロガー(通年観測)を回収し、現在解析中である。氷河末端縁辺部で氷河の前進によって形成されたラテラルモレインに押しつぶされた木から14C年代測定試料を採集した結果、昨年と同様の17世紀の値が得られた。小氷期にペリート・モレーノ氷河が前進したことが明らかになった。ペナース湾:この湾はパタゴニア氷原から流出する河川が流入する海域で、氷期・間氷期の堆積物フラックスを明らかにするために、観測船「みらい」により海底堆積物コア-の採取ならびに海底地形のマッピングが行われた。
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Proceedings of ALOS PI 2008 Symposium, Island of Rhodes, Greece, 3-7 November 2008(ESA SP-664, January 2009) (CD-ROM)
ページ: 6
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