本研究の目的は (1) 国内政策のグローバル化」という状況に対応して変動する社会的少数者・弱者のアイデンティティの構築/再構築の動的プロセスと、そこに関わってくる文化的、社会的、物質的、知的資源の意味と役割を明らかにし、多数者/少数者それぞれの生活世界の交錯によって織りなされる現実として社会的少数者・弱者問題をとらえ直すこと (2) その方法論の一つとして被調査者とのco-authorshipの試みを追求すること (3) このco-authorshipを成立させるプロセスを素材として、知識生産と専門知をめぐる知識生産者とその受け手との間のダイナミズムを探求することである。
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