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2008 年度 実績報告書

イタリアにおける歴史的な組積造建築とRC建築の構造・材料と修復に関する調査

研究課題

研究課題/領域番号 18254004
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

青木 孝義  名古屋市立大学, 大学院・芸術工学研究科, 准教授 (10202467)

研究分担者 谷川 恭雄  名城大学, 理工学部, 教授 (70023182)
中埜 良昭  東京大学, 生産技術研究所, 教授 (10212094)
湯浅 昇  日本大学, 生産工学部, 准教授 (00230607)
高橋 典之  東京大学, 生産技術研究所, 助教 (60401270)
濱崎 仁  独立行政法人建築研究所, 主任研究員 (30370703)
キーワード国際研究者交流 / イタリア / ヴィコフォルテ教会堂 / 飛行船格納庫 / 組積造 / RC造 / 劣化現況 / 保存修復
研究概要

本研究は、イタリアにおける歴史的な組積造建築であるヴィコフォルテ教会堂(国宝)とRC建築である飛行船格納庫(国宝)、および関連する歴史的建造物のa)目視、非破壊・微破壊・破壊検査による劣化現況調査、b)構造・振動調査、c)構造解析による構造特性の把握と分析、に関する海外学術調査を実施し、その後の研究の出発点となるような資料価値の高い調査報告書を作成することを目標に進めたものである。研究実績の概要を以下に示す。
1.ヴィコフォルテ教会堂については、目視による観察および現状記録を行うとともに、モニタリング結果の分析を行った。季節変動以外の動きは見られず、安定していることが分かった。
2.非破壊・微破壊・破壊試験により、RC飛行船格納庫(アウグスタ)、RC倉庫Rotonda(ヴェローナ)の劣化現況調査、および材料の強度・耐久性に関する調査を行った。強度と中性化深さ、塩化物イオン量の関係を調査するとともに、RC飛行船格納庫については、修復工事中の足場を利用して高さ方向の分布についても調査を行った。
3.フラット・ジャッキ法の組積造建築への適用可能性について、パドヴァ大学と一緒に調査を行った。
4.RC飛行船格納庫の修復・補強工事の現状を調査した。
5.パドヴァ大学と一緒に、イタリアの一般的な組積造建築(2/3モデル)の振動台実験を行い、補強方法と補強効果をあきらかにした。
また、関連する建造物として、国内における常滑市の煉瓦煙突の固有振動数と固有モードの推定、損傷同定と耐震性能の評価を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Influence of Experimental Data and FE Model on Updating Results of a Brick Chimney2008

    • 著者名/発表者名
      Takayoshi Aoki
    • 雑誌名

      Journal of Advances in Engineering Software 39, 4

      ページ: 327-335

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ドリル型削孔試験機の開発と歴史的建造物の表層強度測定への適用2008

    • 著者名/発表者名
      長谷川哲也
    • 雑誌名

      コンクリート工学 46, 6

      ページ: 10-17

  • [学会発表] イタリア国宝RC飛行船格納庫における劣化現況調査-建物における塩化物イオン量分布-2009

    • 著者名/発表者名
      湯浅昇
    • 学会等名
      日本非破壊検査協会鉄筋コンクリート構造物の非破壊試験特別研究委員会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2009-03-26
  • [学会発表] イタリア国宝RC飛行船格納庫における劣化現況調査-建物における塩化物イオン量分布-2008

    • 著者名/発表者名
      湯浅昇
    • 学会等名
      日本大学生産工学部学術講演会建築部会
    • 発表場所
      千葉
    • 年月日
      2008-12-06
  • [学会発表] 歴史的建築物の常時微動測定に基づく振動特性評価その2アウグスタ飛行船格納庫(鉄筋コンクリート造建築)の振動特性評価2008

    • 著者名/発表者名
      高橋典之
    • 学会等名
      日本地震工学会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-11-03
  • [学会発表] 各種非破壊試験法による低強度コンクリートの強度推定方法に関する研究(その3 : 実建物から採取したコンクリートコア供試体に対する引っかき傷法の適用性)2008

    • 著者名/発表者名
      辻奈津子
    • 学会等名
      日本建築学会大会学術講演梗概集
    • 発表場所
      広島
    • 年月日
      2008-09-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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