研究課題/領域番号 |
18255005
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
長沼 毅 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 助教授 (70263738)
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研究分担者 |
伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (90221788)
幸島 司郎 東京工業大学, 生命理工学研究科, 助教授 (60183802)
東條 元昭 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教授 (90254440)
星野 保 独立行政法人産業技術総合研究所, ゲノムファクトリー研究部門, 研究員 (60357944)
吉村 義隆 玉川大学, 農学部, 助教授 (90384718)
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キーワード | 南極 / 北極 / 極地 / 極域 / 微生物 / 藻類 / 菌類 / 多様性 |
研究概要 |
本研究課題は、50年に一度の地球科学イベント「国際極年」(IPY)の中核計画No.55(MERGE)のコア・プロジェクトとして国際共同の連絡・調整機能を果たす役割がある。そこで、平成18年度の活動はIPYの事前調査・準備期間と位置づけ、北極域2ヶ所(カナダ、ノルウェー)、南極域2ヶ所(昭和基地、ドライバレー)および氷河域(チリ)において野外調査・サンプル採集などを行なった。今年度および過去に採取したサンプルから種々の微生物の分離・培養、遺伝子解析などを進め、極域微生物コレクションの拡充に努めているところである。これは今期IPYが残すべきレガシー(共有継承財)として重要であり、今後も継続する予定である。調査以外では、国内メンバー会合1回および国際シンポジウム1回を開催して研究報告ならびに今後の調査活動に関する打ち合わせを行なったほか、MERGE参加国ならびに協力国の研究者らと個別に協議・打ち合わせを行なった。また、IPYの連携中核計画であるTARANTELLAおよびSALEのワークショップに参加し、MERGEとの連携強化を図った。これにより、平成19年3月1日にスタートしたIPYの重要課題である地球温暖化評価に対して、南北両極および高山氷河域などにおける微生物応答に関する調査の実施に向けた環境整備を行なうことができた。また、調査活動の速報・予定、各種会合の案内、その他IPY活動に関する情報を国内外のメンバーで共有するためのウェブサイトの構築に向けた準備を進めているところである。
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