研究課題/領域番号 |
18255005
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
長沼 毅 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 准教授 (70263738)
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研究分担者 |
伊村 智 国立極地研究所, 研究教育系, 准教授 (90221788)
幸島 司郎 東京工業大学, 生命理工学研究科, 准教授 (60183802)
東條 元昭 大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (90254440)
星野 保 独立行政法人産業技術総合研究所, ゲノムファクトリー研究部門, 研究員 (60357944)
吉村 義隆 玉川大学, 農学部, 准教授 (90384718)
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キーワード | 南極 / 北極 / 極地 / 極域 / 微生物 / 藻類 / 菌類 / 多様性 |
研究概要 |
平成19年度の現地調査として、北極域については7月にグリーンランドにおいて氷河上に生息するシアノバクテリアおよび従属栄養微生物などの試料採集を行い、その後、実験室にて系統解析等を行った。また、このとき、微生物マットに起因する氷河のアルベド(反射率)低下による氷河融解促進の可能性に関する現地調査も行った。ここで特筆すべきは、愛媛県立中高一貫校の理科教諭も調査に参加することで、国際極年(IPY)の掲げる目標の一つであるEOC、(education、 outreach、 communication)の教育的効果の昂揚に貢献したことである。また、このグリーンランド調査の直後に広島県立中高一貫校との共同でアウトリーチ活動を行い、IPYのEOCに貢献した。さらに、これらの現地調査ならびにアウトリーチ活動などがNHK総合テレビ「プロフェッショナル〜仕事の流儀」(2007年9月18日放映)として報道されることで社会的貢献を果たしたといえる。 南極域については11月から3月にかけて第49次南極地域観測隊にメンバーが参加したほか、南極半島にあるイギリス・ロゼラ基地にもメンバーを派遣して現地調査および試料採集を行った。それらの試料の分析は現在鋭意進めているところである。 本研究はIPY中核計画MERGEの推進という目的を有しており、国際的ヘッドクォーターとして計画全体をとりまとめている。この一環として、6月にロシア共和国サレハルド市で開催された国際会議(International Conference Cryogenic Resources of Polar Regions)に際して、MERGE会議を主宰し、各国の進捗報告や今後の共同について討議した。
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