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2006 年度 実績報告書

インド洋大津波に対する海岸林の効果の検証と今後の海岸域の保全のあり方

研究課題

研究課題/領域番号 18255007
研究機関山形大学

研究代表者

中島 勇喜  山形大学, 農学部, 教授 (70038298)

研究分担者 林田 光祐  山形大学, 農学部, 教授 (10208639)
坂本 知己  独立行政法人 森林総合研究所, 気象環境研究領域, チーム長 (60353702)
江崎 次夫  愛媛大学, 農学部, 教授 (00036378)
吉崎 真司  武蔵工業大学, 環境情報学部, 教授 (50318622)
木村 正信  岐阜大学, 応用生物科学部, 助教授 (30108063)
キーワード津波 / 防災 / 自然災害 / 林学 / 生態系修復 / スリランカ / タイ
研究概要

2004年12月26日にスマトラ沖を震源とするM9.0の巨大地震によって、インド洋沿岸に広く大津波が押し寄せ、多くの国々で甚大な被害が発生した。本研究は、インド洋大津波による被害に対して、海岸林が被害を軽減する効果があったかどうかを検証し、その結果を踏まえた海岸域の保全のあり方を提案することを目的としている。
今年度は、津波被害に対する海岸林の効果を検証するために、スリランカ南部の海岸地域とタイのインド洋沿岸地域を対象に調査を行った。
スリランカ南部海岸の調査対象地域の津波直後の衛星写真を購入して、地形や植生などの土地利用区分を行い、津波被害もできうる限り判読した。それらの結果を踏まえて、8月および12月に現地調査を行った。現地調査は、地形(砂丘の高さやラグーンの有無など)と植生(海岸林の種構成や密度、樹高など)の組み合わせが異なる地点を選定し、横断面の地形測量、植生調査、被害調査を行った。被害調査は、建物や植生の破壊状況および現地住民に対する当時の状況の聞き取りを実施した。これらの結果から、同じ地域であっても、地形と植生の組み合わせの違いによって津波による被害が大きく異なったことが明らかになった。
タイにおいては、バンガー県カオラック周辺を調査対象地として、8月上旬に上記と同様の現地調査を行った。さらに、津波前と津波後の両方の空中写真を入手して、その解析を実施し、現地調査と合わせた分析を行っている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] スリランカ南部の海岸林の植生とインド洋大津波による被害の実態2006

    • 著者名/発表者名
      林田 光祐
    • 雑誌名

      世界の海岸林の現状と課題(平成18年度日本海岸林学会シンポジウム)

      ページ: 5

  • [雑誌論文] スリランカ南部海岸林の特徴-衛星写真と現地調査より-2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤 史典
    • 雑誌名

      日本海岸林学会平成18年度研究発表会要旨集

      ページ: 1

  • [雑誌論文] 海岸林および前砂丘による津波低減効果の評価2006

    • 著者名/発表者名
      季 鴎
    • 雑誌名

      日本海岸林学会平成18年度研究発表会要旨集

      ページ: 4

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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