研究課題
基盤研究(A)
東南アジアの広域に分布するShorea leprosulaとS.parvifoliaを対象に分布域広域から集団材料を採取し、S.leprosulaではマレー半島、ボルネオ島,スマトラ島、ジャワ島で28集団を収集し、合計で920個体を採取した。S.parvifoliaは同様に4地域で13集団(個体数404個体)を収集した。遺伝解析用のマーカーとしてEST-SSRマーカーを40遺伝子座で開発した。また葉緑体DNA多型のスクリーニングでは17領域を探索して、S.leprosulaでは5領域(trnD-trnT、petB intron、petL-psbE、psbJ-petA、rps16-trnK)で多型がみられ、S.parvifoliaでは4領域(petL-psbE、psbJ-petA、rpl32-trnL、trnQ-rps16)で多型が見られた。22集団のS.leprosulaを34遺伝子座のEST-SSRで解析した結果、遺伝子分化係数はFst=0.0671でボルネオ島の集団とそれ以外が明瞭に分化していた。また葉緑体DNA多型の解析結果は21のハプロタイプが検出され、Fst=0.5851で、遺伝的分化大きく、核DNA同様にボルネオ島の集団とそれ以外が明瞭に分化していた。またボルネオ島の中でも特に東南部は遺伝的多様性が高い傾向が見られた。葉緑体DNAの多型性の結果から、ボルネオ島南部、北部、スマトラ北部などの大きな地域ではDNAによる地域識別が可能であることが示されたが、集団レベルでの識別は難しいとこが明らかとなった。
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