研究課題
基盤研究(A)
(1) 近年豚インフルエンザ、鳥インフルエンザ、SARS,AIDSなどのウイルス感染症やアフリカ、南アメリカ各国のマラリアなどの原虫感染症、最近増加の一途をたどっている結核さらに高齢化に伴う痴呆症の増加などは国際的社会問題であり、これらウイルスやマラリア、アルツハイマー病に対する治療薬の開発は緊急課題である。本研究はこのような背景の下、マダガスカルおよびケニアの伝承薬薬用植物や未利用薬用植物に注目し、それらの市場調査および採集を行い、これらから生物活性物質を単離、構造決定し、薬理活性試験を実施し、天然物から人体にやさしい医薬原料の供給および医薬品を創成することを目的とする。(2) マダガスカルにおいて抗菌、抗黴、抗マラリア、抗ウイルス薬用植物として使用されているCannelaceae科Cinnamosma属C. fragrans, C. madagascariensis, C. macrocarpaなどの首都での市場調査とモラマンガ、ペリネ、マジャンガ地方にてそれらを採集する。また同時に他の薬用植物、ウリ科、Cussonia属、Combretum属, Helichrysum属、Phyllarthron属、Gomphocarpus属各種および各種苦味および辛味を有するマダガスカル固有の蘚苔類の採集を行う。(2) ケニア,キナコンブ周辺で抗菌、抗黴活性および抗ウイルスや抗マラリア、リシューマ症に用いられているCanneliacae科Warburgia属植物の市場調査と採集、ショウガ属、タデ属、カヤツリグサ属各種の市場調査および採集、未利用蘚苔類各種の探索を行う。(3) 得られる各種薬用植物および蘚苔類は日本に輸入あるいは現地にて粉砕、溶媒抽出、水蒸気蒸留を行い、抽出物をえる。各種活性指標を用いた単離操作により、生理活性物質を単離、構造決定および抗インフルエンザ、抗マラリア、抗がん、抗菌、抗黴、抗アルツハイマー活性試験を行う。
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